vol.18 アクサ生命保険株式会社(40代・子ども5人・正社員)
働きたいけれど、どう動き出せばいいのかわからない…
育児と仕事が両立できるのか不安…
足利市にはどんな職場があるの?
そんな悩みを持つママがたくさんいるのではないでしょうか。
あしかがおしごと研究所では、実際に育児と仕事を両立している先輩ママにインタビューをしに行きます。そこで聞いたリアルな声をお届けすることで、悩めるママ達の背中を少しでも押すことができるといいなと思っています。
第18回目の「先輩ママへOG訪問」は、アクサ生命保険株式会社(有楽町・生命保険業)に正社員でお勤めのI.Iさんです。
【アクサ生命保険株式会社I.Iさんのプロフィール】
- 年齢
46歳
- アクサ生命保険株式会社に勤めての年数
3年3か月
- 家族構成
夫、16歳(高2・双子)、15歳(中3)、13歳(中1)、5歳(年長)の7人家族
- 職種または仕事内容
生命保険業(商工会議所/商工会共済・福祉制度推進スタッフ)
Q.以前はどんなお仕事をしていましたか?
A.飲食などのサービス業、福祉施設、一般事務など様々な職種を、時短限定や派遣、パート等で経験してきました。一番上の双子が0歳の時から働いてはいたのですが、どこも産休育休制度が取りづらかったので、出産のときに退職して産後にまた仕事を探して…の繰り返しでした。
Q.こちらの仕事に就くきっかけを教えてください。
A.一番下の子を出産してからこれまでと同様に働きたいと思い、ハローワークのマザーズコーナーやインターネット、求人情報誌で仕事を探しました。子育てをしながら働く上で「勤務時間やお休みの融通が利く」というのは譲れない部分で、子どもの通院や突然のお休み、学校や園の行事に参加できることを前提で面接を受けていました。でも、やはり難しい部分もありました。そんな中、アクサ生命保険の面接会に参加したのですが、お話を聞いている途中で子どものお迎えの電話が鳴り帰らなくてはいけなくなってしまったことが2回も続いたんです。申し訳ないと思っていたところ、数日経ってから「もし良かったら、話の続きを聞きませんか?」と面接担当の方から連絡を頂きました。「話を聞かないうちに決めてしまうのはもったいない、聞くだけ聞いて情報を知った上で取捨選択したらいい」と言われ、その通りだと思いました。
正社員として働くというお話を聞いて初めは子どもの定期通院や学校行事があるので難しいと思っていましたが、詳しく説明を聞けたことで、自分と家族を大切にしてくれる会社だと知り、入社を決めました。
Q.営業職は初めてとのことですが、実際に働いてみてどうでしたか?また、ノルマはありますか?
A.正直、最初は営業は向いてないと思っていたし、しんどい時もありました。でも一定期間の中で基本的な仕事の内容や流れを学べる環境があり、その後もわからないことがあれば先輩方にサポートしてもらえるので大丈夫です。
最低限のノルマはありますが、自分が目標とする収入のラインのためのプラスアルファの仕事をどうするか、どこまで頑張るかは自分で決めています。プラスアルファを頑張ることで先々の収入の見通しも立つので、その点ではモチベーションを自分で上げることができるし、退職金や賞与などの福利厚生も励みになりますね。
Q.仕事の楽しさ、やりがいを教えてください。
A.様々な業種や年齢層の方々とお会いしてお話をさせていただくことがとても楽しく、その中でお客様からいただく「ありがとう」の言葉が励みになります。お客様に私の子育てについての相談に乗っていただき、アドバイスをもらうこともあってありがたいです。仕事をすることで、母親としての自分も「頑張っているI さん」という自分も、どちらも少しずつ肯定できるようになりました。
また、頑張った分がお給料として返ってくるので、夢や目標に向かって努力することができています。
Q.お子さんの急な体調不良や学校行事の時はどうしていますか?
A. 急な体調不良の時は職場に連絡し、子どもの対応を優先させていただいています。学校行事など事前にわかっているものはお休みをいただくこともあります。お休みの前後で自分で仕事の調整をしたり、各種の休暇制度や時短勤務などの福利厚生制度を活用したりして、家庭と仕事を両立して自分のスケジュールの中で働くことができています。「休みが取りにくい」と感じたことはありません。
Q.その時、会社の協力体制やほかの社員さんとの連携はありますか?
A.出勤前に職場に連絡をすると第一声で「どうしたの?なにがあった?」と優しい言葉をかけていただけるくらい会社の皆さんが子育て中であることを理解してくださいます。
出社が難しい時は自宅からリモートで朝礼に参加したり、連絡事項はチームの仲間から共有してもらったりしています。お客様とお会いする予定があった場合も、可能であればお客様とリモートで面談、ご案内、ご契約まですることもあります。
Q.日々お忙しいと思いますが、自分の時間やリフレッシュの時間は取れていますか?
A.下の子たちが寝た後などに、ご褒美に買っておいたアイスを食べたりお風呂にゆっくり入ったり、短い時間でもオフにする時間を取るようにしています。もちろん毎日は難しいですが、1週間に1回、それもできなければ、2週間に1回でもそういう時間を取って「今日も頑張ったな」と思いながらリセットするようにしています。
Q.これから働きたいと思っているママに、お仕事を探す・働く上でのアドバイスはありますか?
A.仕事を探す上で、母親として譲れない部分というのがそれぞれあると思うのですが、それとは別として「私は〇〇ができないから」とか「私は向いていないからこの仕事はできない」と最初から切り捨ててしまうのはもったいないと思います。私自身も最初は「営業なんてとても…」と思っていました。
また、働くことで確かに子どもと過ごす時間は減ってしまいます。でも私は一緒に過ごす時間も大切だけど、これから先もみんなで「一緒に生きていきたい」と思っています。だからそのために仕事を頑張るし、子どもたちにも「頑張ろう」って言えるんです。子どもが励みになっているところが大きいですね。
[インタビュアー感想]
お子さんが5人いて正社員でお仕事をしているなんて、どんなスーパーウーマンだろう?と思いながらインタビューに伺いましたが、実際にお会いしてみると、とても話しやすく柔らかい雰囲気の方で意外に思いました。
でも優しいお話しぶりの中で「この先も一緒に生きていきたいから働く」という覚悟や決意にも感じられる言葉があり、とても印象的でした。他にも「お兄ちゃんだから、お姉ちゃんだから、親だから、ではなく“できる人ができることをやる、家族とは共同生活”」という言葉や「子育てをしている中で、子どもがいたから〇〇できなかったなどと子どもを何かができない理由にしたくない。子どもがいたから頑張れたと思えるようにしたい」という言葉からも、子どもたちも一家を支え合う一員であり、人生を共にし、一緒に生きていく同士である、というIさんの家族観が伝わってきました。
また、保険の営業と聞くと、飛び込みでインターホンを押して新規の顧客を獲得する…というイメージがあったのですが、こちらは足利商工会議所の会員企業を中心に営業をするのでそういったことはないそうです。一口に営業と言っても仕事の内容は様々であることを知り、インタビューの中にあったように情報をしっかり知った上で判断するのはとても大切だなと思いました。
写真を撮影していた時に通りかかった上司や同僚の方との雰囲気も和やかで、とても働きやすそうな職場だと感じました。
【企業情報】
社名:アクサ生命保険株式会社
設立:1994年(日本における前身の日本団体生命保険株式会社の創業1934年)
資本金:850億円
従業員数:7,607人(2021年度末)
住所:東京都港区白金一丁目17番3号NBFプラチナタワー
TEL:03-6737-7777
ホームページ:https://www.axa.co.jp/
取材先
足利営業所
住所:足利市有楽町835足利商工会議所会館
TEL:0284-43-0524
インタビュアー:あしかがおしごと研究所協力メンバー織田紗菜絵
掲載の内容は2022年12月現在のものです