お風呂に入れない時の清潔の保ち方
お風呂に入れない時の清潔の保ち方
入浴ができないことで、身体も気持ちもさっぱりしない時、入浴以外の方法で身体の清潔を保ち、免疫力アップする方法を紹介します
清拭(せいしき)
清拭とは、入浴ができない場合に蒸しタオル等で体を拭くことです。
全身の清潔を保つとともに、血行促進や安眠など様々な効果があります。
準備するもの
- 蒸しタオル(しっかり絞ったもの)4枚~5枚
※タオルを50℃~55℃くらいのお湯で温めるか、濡らしたタオルを電子レンジで温め、耐熱ビニール袋で保温します。 - 乾いたタオル3枚~4枚
- バスタオル(保温用)
- 使い捨て手袋(必要に応じて)
- 洗面器など(使ったタオルを置いておけるもの)
- 清拭剤、保湿剤(必要に応じて) など
事前準備
- 空腹時、満腹時は避け、トイレは済ませておきましょう
- 室温は25度くらいに保ち、隙間風が入らないようにしましょう
- 身体にバスタオル等をかけ、保温します
手順と方法
基本的に、上半身→下半身→陰部のじゅんばんで、末梢から中心に(心臓)に向けて拭いていきます
- 上肢
- 手首から腕の付け根へ向けて拭く。
- 指の間・肘の内側・脇の下を念入りに拭く
- 胸部、腹部
- 首を拭く
- 胸部は、鎖骨・胸骨・肋骨に沿って拭く
- 腹部は、臍から時計回りに「の」の字をかくように拭く
- 背部
- 自身で行う場合は、無理のない範囲で拭く
- 他者に拭いてもらえる時は、お願いする(腰から肩に向けて円をかくように拭くと全体が拭きやすい)
- 下肢
- 足首から股関節へ向けて拭く
- 膝の裏・足の指・足の裏を丁寧に拭く
- 臀部・陰部
- 臀部は、外側から内側に向けて拭く
- 陰部は、陰部用タオルで前方から後方へ向かって拭く
その他
- 皮膚が湿っている状態は、体温を下げ、エネルギーの消耗を招くことになってしまいます。乾いたタオルで、清拭後の水分をしっかり拭き取りましょう
- 乾燥が気になるときは、清拭後に保湿剤を塗布することで、肌のバリア機能を保持し、皮膚の健康維持が期待できます。
- 一度に全身を拭く必要はありません。体調に合わせて、胸、手、足など部分清拭を数日に分けて行いましょう。
手浴(しゅよく)
手浴は、手や手首をお湯につけることで、全身の血液やリンパ液の流れが良くなり、冷え性の改善をはかるとともに、目の疲れや府民にも作用しリラックス感を得ることができます。
手順と方法
- ぬるめからやや熱く感じる温度=38℃から43℃ぐらいの温度の湯を準備する。
- お湯を入れた洗面器に手のひら・指・手首までをお湯に浸ける。
- 手が温まってきたら、手全体を逆の手をマッサージしたり、手を揉んだり、繰り返して指を曲げ伸ばししたりする運動もおすすめです。★石鹸を使って洗う場合、洗った後にお湯を取りかえて手をすすぐ必要があります。
- すすぎが終了したら、もう一度手にかけ湯をする。
- タオルを使っててに残った水分をしっかりと拭き取る。
足浴(そくよく)
下腿から足部を温めることで、足先に溜まった老廃物を流すなど結構の循環を向上させる効果があります。また、足を洗うことで足部および足指の間や爪などの清潔保持はもちろんのこと、マッサージ効果で血行の促進なども期待できます。
手順と方法
- ぬるめからやや熱く感じる温度=38℃から43℃ぐらいの温度の湯を準備する。
- お湯を入れた洗面器やバケツに足首までをお湯に浸ける
- 足が温まってきたら、石鹸を使って洗う。汚れやすい足の指の間はよく洗う。
- 洗った後にお湯を取りかえて浸かる。
- タオルを使って水分をしっかりと拭き取る。
最後の保湿剤のクリームなどをつけ、皮膚を保護してあげると良いでしょう
洗髪
ドライシャンプーがあり、ドラックストア等で売られています。
お湯または水なしで洗える便利なものです。病気で長期に入浴出来ない時や災害時などにも使用いただけます。
使用方法
- ドライシャンプーをまんべんなく髪につけ、頭皮をマッサージするようにして頭全体になじませる。
- 髪が長い場合は特にお湯でぬらしたタオルを絞ったものや蒸しタオルで頭を巻いて、少し時間を置くと髪の毛と頭皮についている汚れが浮き上がるのでさっぱりします。
- 乾いたタオルで拭く。
重曹(食用)を使った清潔の保ち方
重曹には油汚れを落とす効果があるので、これだけで皮脂などを落としてくれます。
また消臭効果があるので汗のにおいをとってくれます。
身体
洗面器や桶にお湯を入れて、そこに大さじ一杯程度の重曹を入れる。
よく混ぜて重曹が溶けたらそれでタオルをぬらし、しぼったもので身体を拭く。
髪の毛
重曹を振りかけ軽くマッサージする。広げた新聞紙の上でタオルで髪の毛を拭くようにして振り落とす。
注意
重曹は、食品として使えるものと掃除などで使うものと分かれます。掃除などで使われる重曹には界面活性剤などが含まれていて、肌荒れを起こす可能性があります。身体や頭皮に使うのは、食品として使える重曹にしてください。